

もうかなり前のヨーロッパ旅行で、超音速旅客機のコンコルドと当時特急列車で最速であったTGVに搭乗を楽しむというツアーがありましたので参加しました。
英国航空の記念ツアーでしたから、まずは成田空港からロンドンのヒースロー空港まで行き、そこからローマまでコンコルドのチャーター機に乗るというツアーでした。
ツアーの出発日によってコンコルドへの搭乗はロンドンからローマ、またはローマからロンドンへの搭乗となります。
今では絶対にありえないことですが、当時は空港でコンコルドの周りを自由に近づいて見ることができました。
チャーター便で搭乗客は全てツアーの日本人ということもあったかもしれません。
純白の巨大な翼を広げ、くちばしの様に機首を折り曲げたたずむ怪鳥コンコルドはとても迫力がありました。





コンコルドの主な特徴は次となります。
・巡航速度:マッハ2.04(約2,180km/h)
・音速の約2倍で飛行
・ロンドン〜ニューヨーク間を 約3時間半(通常は7〜8時間)
・デルタ翼(三角翼)
超音速飛行に最適
・細長い機首(ノーズ)
離着陸時は視界確保のため下に曲がる「可動式ノーズ」
・窓が小さい
高高度と高速対応のため
見た目だけでコンコルドだと分かる唯一無二のフォルム
・巡航高度:約18,000m
通常の旅客機(約10,000〜12,000m)よりかなり高い
・成層圏近くを飛ぶため
・空が濃い青色
・地球の丸みが肉眼で分かる
・超音速飛行で機体が加熱され全長が最大で約20〜25cm伸びる
・客室内で隙間が見えることもあったという有名エピソードがある
・音速突破時に衝撃波(ソニックブーム)が発生
・これが地上で大問題になり超音速飛行は海上のみで陸上では亜音速で飛行
・座席数:約100席(少なめ)
・運賃はロンドン〜NY 往復で 当時でも数十万円〜100万円超
・主な利用者はビジネスエリート、著名人、国家元首
・速さ=ステータスという時代の象徴
・イギリス × フランスの国家プロジェクト
・運航会社:ブリティッシュ・エアウェイズ、エールフランス
・1976年就航 → 2003年退役
主な理由は次となります
・燃費が非常に悪い
・整備コストが高すぎる
・ソニックブームによる運航制限
・2000年の事故(パリ郊外)
・9.11後の航空需要低迷
コンコルドを一言で言うと夢の超音速旅客機でした。
ロンドンのヒースロー空港では特別ラウンジからスリムな機内へ搭乗しました。
コンコルドの操縦席にも入れてもらうことができ、記念撮影もすることができました。

1回の飛行で超音速を体験できる定員はわずかに100名のみとなっています。
機内はスリムな機体のため壁はとてもラウンドがありますので、通常の飛行機よりも狭く感じてしまいます。


いよいよテイクオフです。
わずか30秒のランニングで大空に舞い上がり、12分後にはマッハ1をマークしました。
音速を超える時にはソニックブームという大きな音がするので海に出てからとなっていましたが、機内にはまったく聞こえませんでした。
上昇の角度と速度は普通の飛行機とはまったく違い、かなりの急角度で上昇していきました。
もちろん体が感じる加速度も今までの飛行機では味わったことがないものでした。
機内前部には飛行速度がデジタル表示されていて、地中海上空、高度6万フィートでは超音速マッハ2の飛行が楽しめました。
高度6万フィートは通常の旅客機の飛行高度の2倍もの高度で、成層圏の飛行となります。
窓外に見える暗黒の宇宙と青紫に染まった下界の美しい眺めは搭乗者の特権です。
成層圏が近いこともあり、その眺めはすごいの一言でした。

撮影時はマッハ2が出た後の安定飛行時での記念撮影でしたから速度表示はマッハ0.95と掲示板がなっています。
機内の幅はないのですが2-2列のシートは割りとゆったりとしていますし、ゆきとどいたサービスを心ゆくまで満喫できました。

機内サービスではシャンパンを楽しむことができましたし、当時としては食事も機内食としてはとても良いと感じました。
イタリアのローマの空港空港にコンコルドが到着すると珍しいので機体の周りには空港関係者が集まって来て見ていました。
コンコルドから降りるのもタラップなんて考えられないことだとは思いませんか。

ロンドンからローマは通常の半分ほどの時間で到着しましたので、コンコルドの速さがわかりました。
コンコルドツアーの参加者には搭乗証明書と記念のコンコルドのモデルが配られました。
こちらは搭乗証明書ですが、機長のサインが入っています。

そして配られたプラモデルは今でも記念に持っていますが、こんな遊びもできます。



実際にマッハ2での飛行の時にはコンコルドの窓の上には青い成層圏を見ることが出来ました。
コンコルドの巡航高度は通常の旅客機の2倍ほどの20,000 mほどの高度のを飛びましたので、その青さは通常の航空機から見る景色とはまったく違ったのが印象的でした。
このプラモデル現在持っている方は少ないのではないでしょうか。
すでにコンコルドが飛行をやめてからかなりの月日が経ちますが、これほどの乗りたいと思える飛行機はまだ無いのではないでしょうか。
コンコルドのチャーター便でヨーロッパ旅行の古の思い出です。
コンコルドツアーには当時最速の特急列車のTGVの搭乗もセットになっていました。
現在はTGVは最高速度が320キロに達しますが、開業当時の営業列車の平均速度としては時速260キロメートルで世界一速い高速鉄道でした。
当時の新幹線の最高速度は210キロでしたからTGVは最速の特急として人気だったのです。
そのため搭乗証明までもらうことができました。

オレンジ色の車体カラーがとても素敵でした。
イタリアからフランスまでの乗車でしたが、モダンな車内はさすがフランスの車両だと思いました。

車内にはカフェスタンドがあって、そこでドリンクとフードを頂いて楽しみました。
飲食代金はイタリアリラでの支払いで当時はOKでした。

そしてフランスの駅に到着しましたので、こんな至近距離で記念撮影ができました。

開業当初のTGV*はまさにフランスの技術と国家プライドを背負った存在でした。
開業当初のTGVの特徴は次となります。
・営業最高速度:260km/h
当時の在来線特急:160〜200km/h
日本の新幹線(0系):210km/h
・1981年世界最速の高速鉄道営業運転
・LGV(Ligne à Grande Vitesse)という高速専用線を新設
・特徴:大きな曲線半径、緩やかな勾配(最大3.5%)、立体交差で踏切なし
・既存線+新線を組み合わせる柔軟設計
・日本の新幹線方式と似ているが「在来線直通」を重視
・編成の両端に動力車(パワーカー)
・中間はすべて客車
・メリット:客車を軽量化できる、高速安定性が高い、整備がしやすい
・電気ブレーキ+ディスクブレーキ
・高速でも確実に止まれる設計
・信号システム:TVM(車内信号)は高速でも視認不要で運転士は車内表示を見る
・ボギー台車を隣の車両と共有する連接台車方式
・効果:揺れが少ない、脱線しにくい、騒音低減
・座席配置:2+2
・大きなリクライニング
・落ち着いた色調(グレー、ブラウン系)
・車内表示や予約システムが航空機風
・高速でも飛行機より省エネで自動車より大量輸送
・1970年代のオイルショックが開発の追い風
・SNCF(フランス国鉄)主導
・政府全面支援
・「フランス技術の象徴」として大々的にPR
・1981年のミッテラン政権発足とも重なり近代国家フランスの顔として扱われた
開業当初のTGVは速さ、安全、経済性を現実解でまとめた高速鉄道でした。
コンコルドが夢とロマンの極致だったのに対し、TGVは夢をビジネスとして成立させた存在だったのです。
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